ザ・コンサルタント/The Accountant

監督:ギャビン・オコナー

キャスト:ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J.K.シモンズ

2016年製作のアメリカ作品、近年稀に見る、「面白い!」と素直に思えるアクションサスペンスです。設定や演技に少々の難があっても楽しめる、エンターテインメントとして十分な作品です。

ストーリー

冒頭からいくつもの伏線が同時進行。イリノイ州の田舎で事務所をかまえる会計士のクリス・ウルフ。農場経営の夫婦の経営状況を手助けして、一見いい人に見める。その生活は孤独で律儀、夜10時には精神安定剤を服用するので、何らかの精神不調が示唆される。自宅とは別にトレーラーに多数の銃や有名画家の絵画が隠されている。クリスの少年時代が蘇り、母が重度の自閉症の自分と弟を捨てて出て行きました。父は軍の将校であり、将来困らないように、クリスと弟に軍の戦術を教え込み、実戦訓練をさせる。その成果でクリスは遠射命中率100%のスナイパーになり、裏の顔は犯罪組織の資金洗浄をやる会計士になりました。自分の身を守れる十分な強さがあるため、犯罪組織に殺させることもなく、捜査機関にもその正体が分かりません。財務省の高官レイモンド・キングがメディーナ捜査官を呼び立てて、「会計士」の正体を捜査させる。

クリスに舞い込んできた仕事、ライフロボ社の会計調査。一晩にして会社の15年分の資金出入りを洗い出すなど、天才ぶりを発揮する。この会社は毎年たくさん架空の出金があり、計6000万の大金がどこかに漏れていることが分かりました。そこで調査打ち切るが、なぜか調査結果が知っている会社専務が殺され、クリスも何者かに襲われました。クリスは社長が自ら架空の資金運用をしていることに気づき、そしてそれを隠蔽するために調査関係者を全員殺そうとしていることが明らかに。社長がプロの殺し屋を雇い、自分の妹を殺させ、会計係のデイナとクリスの殺害を依頼する。当然クリスは逃げることなく、敵に立ち向かうと決める。最後に社長宅で大決戦となり、相手は軍隊のように訓練されたプロ、クリスの秀逸な戦術がエキサイティング。最後に社長が雇った殺し屋のリーダーはなんとクリスの弟であることが分かり、二人は10年ぶりの再会を果たしました。

メディーナ捜査官は、「会計士」が使った偽名が過去の有名数学者や自閉症患者の有名人であったりすること、そして「会計士」がパニック時に唱える歌謡の録音の分析で、「会計士」がきっと自閉症であることを分析します。そして、その偽名の一つに「クリス・ウルフ」を徹底的に調査して、会計士として目立たないように営んでいるが、実は近隣の店も全部共同経営をしていることで収益を少なくさせていることに気づきました。ついにクリスの正体が分かり、メディーナ捜査官とレイモンド・キングがクリスの自宅に向かいました。抜け殻になっていたクリスの自宅で、メディーナ捜査官がレイモンド・キングが「会計士」にこだわる理由を聞きました。まだ捜査官だった頃、レイモンド・キングが麻薬組織を監視していた時に、突然何者かがアジトに入り、麻薬組織のメンバーを皆殺ししました。それがクリスに裏社会のお金の動きを全部教えてくれた、裏社会のお金洗浄の神様フランシスが組織に惨殺、クリスがその復讐で全員を殺しました。そこに入ってきたレイモンド・キングが捜査官だと分かり、見逃してくれました。その後、レイモンドに謎の機械ボイスから電話がかかり、犯罪組織の内部情報を教えてくれるようになりました。レイモンドはその情報通りに動いて、次々と重大な案件を解決して、昇進していきました。そして、自分が引退するため、今後その電話の受取人を、メディーナ捜査官に受け継ぎたい。

雑感いろいろ

同時進行の展開が綿密に計算されていて、伏線を張りつつも統合性が取れている。素直に見れば、自閉症の天才、クリスの少年時代と成長した現在が並行に描かれています。どうしても裏を読みすぎてしまうが、実は現在のクリスが自閉症の少年の弟のほうではないかと推理したりしました。いろいろ推理しながら、目が離せない洗練されたアクション、銃撃さばき、見所盛りだくさん。結局推理がはずれて、最後に機械ボイスは一体誰なのか、謎が解けます。

一つ不思議に思うことはなぜ日本語タイトルが「ザ・コンサルタント」なんでしょうか。最初から最後まで「会計士」(accountant)であることを強調して、自閉症もしくはサヴァンの少年は数学に異常に強くて、天才的な才能を発揮する、だから「会計士」であることを強調したい。人とのコミュニケーションが極端に苦手、話が噛み合わない、そんな特徴の人が「コンサルタント」を勤まりません。もしかして、機械ボイスが「会計士」の仕事の手配を全てしてくれるので、「コンサルタント」であることを意味しているのかな。また裏を読みすぎているかもしれません。


人気ブログランキング

スポンサーリンク







フォローする

スポンサーリンク