コール・ザ・ミッドワイフ/ Call the midwife ーーー助産婦を呼べ

Huluで見たイギリス製作のドラマ作品です。このブログは基本は映画の記事を書きますが、たまたまこのドラマを見て、感動した場面が多かったので、紹介したいと思います。日本ではまだ無名だと思いますが、本当に多くの人に見て欲しい作品です。

ストーリー

ジェニー・リーという助産婦の記憶に基づいた、1950年代の東イギリス、イーストエンドの下町で働く日々をドラマにした作品です。ジェニーは裕福育ちの若くて美しい看護師で、イーストエンドの修道院にて助産婦として経験を積み始めました。戦後のイーストエンド、現在でもそうらしいが、社会福祉が行き届いていなくて、貧困と不衛生が目立つ町です。そこで生きる妊婦さん達は、そんな環境で子育てしながら出産を迎えます。修道院はナースとシスター達の助産婦グループが暮らしていて、地域の妊婦さん達の検診や出産を介助します。ナースとシスター達が自転車で町中を疾走する慌ただしい日々を、基本一話完結のストーリーで綴っています。働きすぎて早産になった妊婦さん、黒人と不倫して黒人の赤ちゃんを産んだ妊婦さん、売春婦の妊婦さん、避妊に苦悩する妊婦さん、産後うつに陥る妊婦さん、逆子で出産が難しい、出産で亡くなる妊婦さん、様々なケースがあります。若いナース達は経験を積んで、一人前になり、シスター達は日々町の人々のために医療と奉仕活動を続けます。たくさんの困難がある時代ではあったが、たくさんの「愛」で心がいっぱいになる作品です。「愛に満ちたたくさんのストーリーをシェアしないと、愛と言えるだろうか」と原作者が語っていました。それが本作が作られる理由であったそうです。

子供を産み、育てること、家族関係、宗教という心の拠り所、たくさんのことを考えさせられるドラマ作品です。キリスト教の元に存在する修道院ですが、宗教よりも、いかに地域に密着して、人々のためにナースとシスター達が奮闘していたかを記しています。

この作品は2012年にイギリスで放送されてから、毎年テレビ業界で受賞されるほどポジティブな評価が多かったです。毎年クリスマスにスペシャルドラマとして放送されて、その後は1シーズン8話として、今まで6シーズン放送されました。イギリスに限らず、アメリカやスウェーデン、ネットメディアを通して他国でも多く視聴されています。

登場人物

ジェニー・リー:イーストエンドに着任した新米助産婦。実践の中で徐々に経験を積んで、一人前の助産婦になっていきます。若くて美しい、正義感が強く、イーストエンドの人達の健康の向上のために努力を惜しみません。過去に不倫をした経験からなかなか恋人ができません。親友のジミーからずっと恋されているのに、心を開くことができませんでした。ジミーの結婚がきっかけで、ジェニーも過去に囚われるのではなく、幸せになることを決めました。だが、やっとできた恋人のジェームズが不慮な事故で亡くなり、傷心してしまいました。波乱万丈な人生ですが、最後に患者を通して知り合った人と結婚すること、また、助産婦だけではなくて、終焉治療看護にキャリアチェンジすることが示唆されました。主人公としてとても美しいジェニーですが、特筆すべきはそのファッションですね。お嬢様のような清楚さの中でも華やかさがあり、スカートにカーディガンスタイルが多かった。現代的ではないにしても、エレガントな女性らしさを表現していました。

トリックシー:可愛くて、派手で、気が強い助産婦の一人。ジェニーと同じ正義感が強く、間違ったことを黙っておけない性格。戦後の新鋭思想を持つ女性の代表のような存在。オフの時はお酒やタバコ、ダンスを楽しむ。スラックスを履いたり、金髪に染めたり、ショートにしたり、ファッションに至ってもパイオニアそのもの。奔放に見えるが、実は繊細で女性らしい。

シンシア:ジェニーとトリックシーと比べたら少し地味ですが、真面目で努力家の助産婦。自分のせいで死産になったではないかというエピソードでは、シンシアの精神的な成長が垣間見られました。見ていて安心できるキャラクターです。

チャッミー:本名カミラ、のっぽな新米助産婦。元々貴族出身で、最もイーストエンドと格差がある中、助産婦としてのやりがいを見つけ、成長した一人です。貴族気質の母と価値観が合わなくて、下町の警察官との結婚を反対されましたが、自分の意思を貫くほど新鋭な思想の持ち主です。看護に限らず、宗教に関しても造詣が深く、宣教師としてキャリアを積みました。後半では子育てしながら働く女性を演じました。天然で面白い、そして多才なチャッミーは多くの人に愛されるキャラクターです。

シスターモニカジューン:最年長で現役を引退したシスター。認知症の症状が見られ、みんなを困らせることもあるが、いつも大きな愛でみんなを包み込む。知識が豊富で、いつも詩を唱えてくれる長老的な存在。

シスタージュリアン:修道院をまとめるリーダー役、優しくて頼りがいがあるだけでなく、必要な時に決断力と行動力を発揮します。リーダーシップを学ばせてくれるような大きい人。

シスターエヴァンジェリカ:自分にも他人にも厳しくて、みんなから怖がられるが、厳格で正義感が強い。内心はとっても優しい。シスターモニカジューンの風邪を治すために、「この腕が折れても注射を打つ」と言ったシーンや、船の妊婦を助けるために脱臼してしまったシーン、一足のくつ壊れるほど10年間履き続け、「神に対して贅沢をしないと誓った」と言ったシーン、10年の務めをみんなに祝われたシーンなど、実はシスターエヴァンジェリカに泣かされたシーンが最も多いかもしれません。

シスターバーナデット:優しくて努力家のシスターですが、信仰に違和感を覚え、脱宗教しました。ドクターターナーと結婚して、結核と不妊に悩んだ女性でした。

ドクターターナー:下町の巡業医。車で必要な場所に駆けつけ、人々の救世主のような存在。責任感が強く、患者のために家族を顧みないこともしばしば。息子がポリオにかかるなど、時代を反映するような出来事もありました。


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