モンスター/Monster

監督:パティ・ジェンキンス

主演:シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ

2003年公開の、実在した元娼婦の殺人事件を描いたアメリカ映画です。

娼婦のアイリーン(シャーリーズ・セロン)はバーで同性愛者のセルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会い、外見が汚く、教養もないアイリーンにセルビーは興味を持ちました。常に男性からひどい扱いを受けてきたアイリーンにとって、セルビーから興味を持ってもらえたことがうれしくて、二人が一晩を過ごすためのホテル代を稼ぐために、アイリーンは客を取る。デートをして、楽しい時間を過ごす二人だが、裏でアイリーンは少しのお金を稼ぐために娼婦をするしかなかった。そこで、ひどい扱いを受けた男を衝動的に殺してしまいます。二人は車を盗んで違う街に逃げました。セルビーはアイリーンに頼り切るため、アイリーンは仕事を探すと言いつつ、娼婦に戻ります。一度殺人を犯したアイリーンですが、次第に男への憎悪が増して、ひどいことをされなくても次々と客の男を殺しました。殺した男のお金を奪って、セルビーとの生活に使いました。アイリーンの狂気に耐えられなくなったセルビーはアイリーンとけんかするようになり、逃げようとします。やがて警察の捜査がアイリーンに迫り、セルビーを使ってアイリーンを誘き寄せて逮捕しました。

本作のストーリーを説明すると大したことないように感じてしまいますが、実際見ると衝撃が非常に大きい。まずはシャーリーズ・セロンの演技、あのスーパーモデルが役作りのために13キロも太って挑みました。メイクから体型、動作、仕草、言葉使いはどこからどう見ても微塵の教養もない娼婦そのものです。最初はシャーリーズ・セロンを分からなかったほどです。そして、本作は同性愛者の二人の女性の愛の物語を描いたようにも見えますが、社会が底辺に存在する人達への残酷さを訴えているようにも見えます。セルビーは元々同性愛者であり、アイリーンに対して、ワイルドな男性っぽい魅力を感じただけですが、アイリーンにとっては自分を受けいれてくれる人に出会っただけで、その愛情が爆発的になったように見えます。その背後には、小さい時から男性から受けてきた虐待、教育も受けることもできずに、大人になっても娼婦となるしか選択肢がありませんでした。アイリーンを愛情と憎悪が同時に爆発的に共存するモンスターと化したのは彼女が社会の弱者だったからです。救ってくれる人もいませんでした。逮捕されても彼女の知性では、罪の意識よりも、その選択肢しかないと追い詰められたとしか認識できないでしょう。


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