さよなら渓谷

監督:大森立嗣

主演:真木よう子、大西信満

同名の小説を映画化した、2013年の作品です。

山間の渓谷近くのボロい家に住むかな子(真木よう子)と俊介(大西信満)夫婦の朝のシーンから物語が始まります。暑い夏の朝、夫婦のベッドシーンが妖艶でした。外が騒がしいのは、隣家の幼い男児が遺体で見つかったことで、その母親の里花が容疑者として逮捕されたせいです。里花は容疑を認めないが、自分が隣人の俊介と肉体関係があったと供述する。かな子も家の周りに集まってきたマスコミに同様なことを話す。俊介が男の子を殺したではないかと世間が疑い、ついに俊介も逮捕される。事件に興味を持ち始めた記者の渡辺と小林は俊介の過去を調べ出しました。俊介は大学時代に野球部のエースとして未来を期待されるが、夏休みのある日に集団レイプ事件を起こしたことが分かった。そして現在はのどかな山間で暮らす。事件を調べ続ける渡辺と小林は被害者の女性がその後悲惨な人生を送ることを知った。恋愛しても結婚が反対される、結婚ができても虐待に遭う、家族に見捨てられ、そして精神的にも病み続けていました。現在の被害者女性の行方を追う記者達は実は俊介の妻となったかな子であると知った。昔かな子の入院中に俊介がずっと訪ねてきて、二人はかな子の退院後に姿を消した。彷徨い続け、精神的に荒んでいたかな子を、俊介は懺悔の気持ちで見守っていた。そしてたどり着いた渓谷で奇妙な夫婦生活を送り始めました。

どちらの立場も理解できないし、共鳴できない設定となっていて、かなり斬新な作品だと思います。その立場ならその気持ちでいるものなのか、理解ができません。原作小説を読んでいないので、そこらへんは小説の描写のほうが良いのかもしれません。荒んだ精神で、おそらく死に場所を探す二人の演技が素晴らしくてもそうなるものか分かりません。夫婦として共に生活はできる、セックスはできるようになる。かつて自分をレイプした相手とそうなれるのか、正直疑問が多すぎる。俊介を裏切る行為とも思えることをしたかな子はやはりどこかで俊介を恨む気持ちが残っていたのか、最後に何も言わずにいなくなるのも別に俊介を愛していたわけではなく、俊介と平和な生活を送ったことで、徐々に生きる自信を取り戻したということなのか。


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