嫌われ松子の一生

監督:中島哲也

主演:中谷美紀 他

2006年に公開された本作は同名の小説を映画化したものです。

ストーリー

川尻笙(瑛太)は東京で一人暮らししている19歳の大学生。ある日、父親が訪ねてきて、父親の姉、笙の叔母となる川尻松子(中谷美紀)が東京のアパートの近くで殺されたため、そのアパートに様子を見に行くように言われました。叔母の存在すら知らない笙は松子が暮らしていたアパートに出向かい、片付けようとしたが、松子が最後に関わった人達との出会いから、松子の壮絶な人生に興味を持ち始めました。松子は53歳で殺され、殺された時は臭くて身なりがぼろぼろのホームレスのような姿でした。若い時から病気の妹ばかり可愛がって、自分のことを見てくれない家族に疎遠されていました。そして、やっと中学の先生となって、同僚と恋仲になりつつも、修学旅行でクラスの問題児の龍洋一が盗難をしたことで、担任の松子が先生をやめさせられる。松子は上京し、自分が太宰治の生まれ変わりだと思い込んでいる売れない作家(宮藤官九郎)と同棲するが、のちに作家が自殺してしまう。その後作家の同僚(劇団ひとり)の愛人になるも、また捨てられる。結局風俗で働くことになり、一時代を築いたが、同棲の男(武田真治)に貢いで食い物にされたことでその男を殺してしまいました。絶望した松子は自殺しようとした時に、救われた美容室を経営する男(荒川良々)と一緒に暮らすことになり、些細だが幸せを感じていました。だが幸せも短く、殺人罪で松子は逮捕される。牢中の松子は女囚の沢村めぐみと友達になる。この沢村めぐみはのちにAV女優として大成功して、最後まで松子のことを気にしていました。松子は職業訓練で美容師の技術を身につけ、出所後は美容師として働くことができました。昔自分が教師をやめるまで追い詰めた教え子の龍洋一(伊勢谷友介)と一緒に暮らすことになり、愛されることを知らない松子は、彼に暴力を振るわれてもひたむきに彼のために尽くす。その龍洋一はヤクザと関わった仕事で結局暴力事件で逮捕される。松子はその後人生に絶望して、荒川のぼろぼろのアパートで暮らしていたが、不良の中学生グループに暴力的に殺されました。龍洋一は出所後、キリスト教に目覚めて、松子への懺悔と愛の気持ちを持ち続けていました。

雑感いろいろ

タイトル通りに一人の女性、松子の哀れな一生を時間軸に描いた作品です。原作と違う所も多いとのことですが、映画では様々な出来事の間にミュージカルで松子の感情を表していて、かなりビジュアルで松子の気持ちを訴えることができました。実に男に振り回されて、不幸な一生を送っているが、そんな中でも些細な幸せを噛み締め、健気に前向きに生きようとする松子でした。ミュージカルやコメディチックなシーンの軽快さはその深刻なテーマとのギャップを表してくれました。登場人物もストーリーもかなり忙しい作品ですが、時間軸なので分かり易かったです。役者と製作の意気込みが感じる面白い作品だと思います。


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