八日目の蝉

監督:成島出

キャスト:永作博美、井上真央

日本でかなり有名になった作品、ご覧になった方も多いかと思います。

お母さんとの仲がうまくいかない、井上真央演じる秋山恵理菜が不倫相手の子供を妊娠するが、自分の中で困惑ばかりです。思うに日本映画は人物の言葉より、表情で表現させることが多いではないかと思います。恵理菜は不倫相手に依存するところがあるように思うが、あんまり笑顔がなく、常に寂しそうな雰囲気でした。実は彼女は赤ちゃんの時に、自分の父親の不倫相手だった女、野々宮希和子に誘拐され、4年間希和子をお母さんとして生活していました。自分の原点を探すために、恵理菜は昔一緒に暮らしていた小豆島に訪れることに決めました。女性と子供を匿う施設で二人の逃亡生活や、希和子はお母さんとして一生懸命働き、自分を可愛がってくれた思い出が脳裏に蘇り、胸を締め付ける思いでした。もちろん誘拐は犯罪ですので、最終的に希和子は逮捕され、恵理菜は真の親の元に戻されました。そのことよりも、二人が共に過ごした時間、二人の愛情と絆、引き裂かれることの悲しさがヒシヒシと伝わってきます。恵理菜は不倫相手の子供をどうするかは不明ですが、母性について少し答えが見えてきたかもしれません。

本作は小豆島の宣伝かと、批判されることも多いではないでしょうか。名物や伝統を惜しまず作品の中に出しました。実際小豆島に訪れてみると、映画村に本作のポスターや使用した衣装など、多く展示されていました。筆者はいつも日本映画に対して残念に思っているのはストーリー展開の下手さ。状況変化や言葉で見せるなどよりも、いきなり出来事が起きたりします。後は察してくださいって感じで。同じシーンのカットを長々と見せることで、人物の感情を見せるのも、直接表現より奥ゆかしさ重視だと思います。女性目線で見ても、母性、不倫がキーワードの本作に、本気のセックスシーンがないのは大変ながっかりポイントでした。なぜなら男女の仲の深さが伝わらないので、主人公の女性達の動機に共鳴できません。女優の表現力の手段が一つ足りないではないでしょうか。


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